ライフサイクルファンド

若い世代は運用期間を長く設定することが可能なのでリスクの高い商品に投資することもできますが、中高年世代は中短期の運用になるため、リスクの低い商品を中心に運用する必要があります。

ライフサイクルファンドは、複数組み合わせたファンドの中から、このような個人のライフサイクルに合わせて好みのものを選択し、将来の年金の積立てを主目的とする中長期運用型の投資信託です。401Kなど確定拠出年金の先進国アメリカで発達し、日本版401Kでも主力商品として注目を浴びています。


しくみ
国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など複数のリスクの異なる資産が、「マザ一ファンド」として運用対象となります。この「マザーファンド」を何種類かの比率で組み合わせた、いわゆる「ベビーファンド」を複数用意し、投資家はその中からライフサイクルに合わせてファンドを選びます。例えば、マザーファンドの中から・株式80%、債券20%(成長型)、・株式50%、債券50%(安定成長型)、・株式30%、債券70%(安定型)の比率で3種類のベビーファンドが作られたとします。若い世代は株式の比重が商い・のようなものを、高年齢層は安定重視の・のようなファンドを選ぶという具合です。

ライフサイクルファンドは、ファンドの乗り換えの自由度に応じて大きく2種類に分かれます。一つは、投資家がライフ・ステージに合わせて複数のファンドを白由に選択し乗り換えていく「スタティック・ウエイト型」。この型では、あくまで投資家に乗り換え責任があります。これに対して、投信会社が投資家の年齢などライフ・ステージに合わせて自動的に運用資産の配分比率を変更していく「ターゲット・イヤー型」です。

乗り換えに際しては、手数料なしか、比較的安い手数料が設定されています。販売手数料や信託報酬の仕組みは、通常の投資信託とほとんど異なりません。

運用の成果は、マザーファンドごとの運用結果と、その組み合わせ方の結果の相関関係で決まります。一般的に、マザーファンドの運用者とライフサイクルファンド全体の運用者に直接的な連携はありません。従って、両者の連携如何がファンド全体の成果をあげるための一つの課題といえるでしょう。

注意
投信各社とも成長型、安定成長型、安定型のファンドを用意していますが、資産配分やネーミングはまちまちです。また、ライフサイクルに合わせたとはいえ万人向けに作られた商品である以上、必ずしもその人が求める資産全体の配分に合致するとは限りません。購入にあたっては、ネーミングだけでなく、株式や債券の組み入れ率などの商品設計や運用先、運用状況の開示の程度などを比較しながら選択していく必要があります。

(注)「国内株式マザーファンド」は東証株価指数(TOPIX)に連動した株式インデックスファンド、「国内債券マザーファンド」はNOMURA−BPI国債指数に連動することを目指す債券インデックスファンドのオリジナル商品で、運用は野村アセットマネジメントです。国内の株式・債券に約7対3の配分で、インデックス型のマザーファンドを使って分散運用されるので、信託報酬が最大0.65%と、比較的低い水準です。

ただし、途中換金する際にペナルティ手数料として信託財産留保金が最大基準価額の0.3%かかるので注意が必要です。また、まだ純資産が1億円に満たず、規模の面で不安が残ります。しばらく資産残高の増え具合などを見て、残高が増えれば途中から投資するのも手でしょうか。

◎リスク分散しながら長期運用
◎ライフサイクルに応じて選択
◎日本版401K関連の商品


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