住宅債券積立(つみたてくん)

住宅債券積立「つみたてくん」は、住宅金融公庫が発行する住宅宅地債券を半年に一度積み立てていくもので、住宅購入の頭金準備に適した商品です。一定の要件を満たすと、公庫の融資を利用する際、割増融資(債券加算額)が受けられたり、収入基準が緩和されたりします。積立て開始後3年から10年の間に、公庫の融資を利用した住宅取得を考えている人にとっては、頭金準備の1つの方法として利用を検討する価値があります。


しくみ
つみたてくんは、積立て終了後、住宅金融公庫を利用して自己が居住する住宅を取得もしくはリフォームする人を対象としています。積立ての種類は、20万円コース、40万円コース、60万円コースの3種類。3年(7回)以上で最高5年間(11回)積み立てられます。ただし、公庫が発行する住宅宅地債券は割引債であるため、実際の積立金額はちょうど20、40、60万円というわけではありません。また、募集期間は年に2回で、通常、6月ごろと10月ごろに行われます。応募者が多い場合は、抽選になることもあります。
積立金の払込みは、3月と9月の年2回で、初回の払込みは債券取扱店に持参しなければなりません。2回目以降は、「持参払い」か「振込み」を選べます。

メリット
さまざまな特典を得るには、いずれも3年(7回)以上の積立てが必要です。しかし、
これを満たせば、(1)積立金額に応じて公庫の割増融資(債券加算額)が最高1320万円まで受けられ、基本融資と同じ低い金利が適用されます。
(2)公庫の収入基準が、通常の「毎月返済額の5倍以上の月収が必要」から「4倍以上の月収」に緩和されます。
(3)公庫融資の申し込みがほぼ1年中可能となります(通常は、年に6回の募集期間内に申し込む)。
といった特典が受けられます。特典の受けられる期間は、積立て終了後5年間です。
なお、1999年度までに積立てを開始した人は、公庫付分譲住宅の抽選倍率が優遇されます。

デメリット
中途換金は、1回目の債券発行日から1年経過しないとできません。また、換金の手
続をとってから実際に換金されるまで1、2ヵ月かかります。

税金
利息相当分については、通常の国内の割引債券と異なり、雑所得として総合課税扱い
で、確定申告が必要です(通常の割引債は、発行時に18%の源泉分離課税)。ただし、年間の給与収入が2000万円以下でほかに所得がない場合、つみたてくんの利息相当額を含む雑所得が年間20万円以下なら、確定申告の必要はありません。

近況
以前は、利回りが高かったため、住宅の頭金づくりではなく、単なる運用目的で利用
する人もいましたが、最近は利回りも低下し運用上のメリットは薄れました。さらに、住宅金融公庫の融資が近い将来なくなる方向で検討されていますので、つみたてくん利用者への特典もなくなる可能性があります。

◎積立金額は20、40、60万円
◎1年たてば中途換金可能
◎公庫割増融資や収入基準緩和も


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