日経平均リンク債

日経平均リンク債とは、日経平均株価に連動する債券という意味で、通常の債券にオプションなどのデリバティブを組みこんだ仕組み債の一種です。日経平均株価が、ある一定の条件を満たすと、通常の国内債とは比較にならない高い利回りが得られます。反対に、その条件を満たさないと、日経平均株価に応じた償還金額となって多くのケースで元本割れになってしまいます。そういう意味では、日経平均リンク債は、商い利回りを得られる可能性がある代わりに、元本部分をリスクにさらしています。


しくみ
代表的なものには、日経平均連動コーラブル債と、ノックイン型日経平均連動債があります。
日経平均連動コーラブル債は、5年などの償還期限が当初定められますが、債券の発行体による期限前償還の権利がついたものです。例えば、当初の日経平均を1万5000円だとすると、半年後に1万7000円、1年後に1万6500円、1年半後に1万6000円、……、というようなコール水準が決められ、このコール水準を株価が上回っていた場合には、額面金額で期限前償還されることになります。その間、4%とか5%の利息が得られるのです。ところが、当初の償還期限まで株価が下がり続け、一度もコール水準を上回ることなく5年後の日経平均が1万円になっていたとすると、償還金額は「額面金額×10000÷15000円」となり、300万円分購入していたものが200万円になって戻ってくるということです。
一方、ノックイン型日経平均連動債は、償還期限までの一定の株価観測期間以内に、当初定めた株価水準(ノックインレベル)を日経平均株価が下回らなければ、額面金額で償還するというものです。もし、一度でもノックインレベルを下回ってしまうと、「額面金額×観測期問最終日の株価÷当初日経平均」という計算で償還金額が決まります。つまり、日経平均が下がった分だけ、元本割れになって戻ってくるということです。

メリット
短期間で、かなりの高利回りを得られる可能性があること。安定的に株価が上昇して
いく場合にメリットがあります。

デメリット
日経平均が大きく下落すると、元本割れになる可能性が高く、株価が下落した分だけ
償還金額が少なくなってしまいます。また、発行体は海外の金融機関などで、格付けは高いものが多いですが、流動性が低いため途中売却が難しいケースもあります。

税金
利息は、一律20%分離課税。償還差益は雑所得扱い、売買益は、原則非課税です。

近況
償還金額を少なくするため、わざと日経平均株価を下落させたという株価操作の疑い
が複数の証券会社にかけられ、話題になりました。最近では、発行量も少なくなっています。

◎株価が一定の条件下で高金利に
◎株価によっては元本割れもある
◎流動性が低い場合が多い


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