円建て外債
円建て外債とは、海外の国や地方自治体、民間企業などが発行する円建ての債券です。円建てで発行されるということは、払込金、利息、償還金のすべてが円建てだということです。つまり、為替リスクは、まったくありません。発行体が海外の国や企業などであること以外は、通常の国内債と同様だと考えていいでしょう。
なお、外国法人が日本国内で発行する円建て外債を、一般に「サムライ債」と呼んでいます。
メリット
一般的に、日本の国債よりも、利回りは高くなっており、発行体によっては、かなり高い利回りも期待できます。また、為替リスクを伴わない点は、大きなメリットです。
デメリット
海外の発行体による債券であるため、情報量が少ない傾向があります。そして、他の
債券同様、格付けの低い債券を購入すると、高い利回りが得られる反面、デフォルトになる可能性が高くなります。
実際に、アルゼンチン国債など、経済危機によって利払いが停止になっているものもあります。
また、途中で売却する場合、銘柄によっては流通量が少ないケースがあるため、市場で売却するにしても買い手がつかなかったり、証券会社に買い取ってもらうにしても、安く買いたたかれたりする場合も考えられます。
しくみ
円建て外債を購入する場合は、基本的に外国証券取引口座を設定する必要はありませ
ん。例外として、ユーロ円(海外で取引されている日本円)建ての債券の場合は、外国証券取引口座が必要なケースもあります。
そして、購入単位は、額面10万円、50万円、100万円のものが一般的です。期間は、さまざまなものがあり、短いもので2、3年、長いものでは20年程度のものがあります。
税金
利息に対する税金は、国内債と同様に一律20%の分離課税が原則で、サムライ債の場
合はマル優も利用できます。ただし、世界銀行(国際復興開発銀行)、アジア開発銀行、米州開発銀行、アフリカ開発銀行などの国際機関が日本国内で発行する債券の利息については、その設立協定によって20%の源泉徴収がなく、利子所得として総合課税の対象となります。
また、償還差益に対する税金は、雑所得として総合課税の対象となり、売買益については原則として非課税です(国内債と同様)。
◎海外の蒼行体による円建て債券
◎為替リスクはない
◎流動性が劣る場合がある
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