外貨建て外債
外貨建て外債とは、海外の国や地方自治体、民間企業などが外貨建てで発行する債券のことです。米国財務省が発行するアメリカの国債や、ヨーロッパ諸国がそれぞれの国で発行する国債なども、これに該当します。また、諸外国の企業が資金調達をするために発行する社債も、円以外の通貨で発行されるものは外貨建て外債です。
なお、外国法人が日本国内で外貨建てで発行する債券は、外貨建て外債の中でも特に「ショウグン債」と呼ばれています。
メリット
最大のメリットは、利回り水準の高さ。外貨建て外債は、米ドル建てならアメリカの、ポンド建てならイギリスの、豪ドル建てならオーストラリアの金利水準が反映されます。したがって、日本よりも金利水準の高い国の通貨で発行される債券なら、国内債に比べて利回りは高くなるのが通常です。
また、外貨建ての商品であるため、購入時の為替レートよりも円安が進んだときに売却するか償還を迎えると、為替差益が得られることになります。
デメリット
円安時に為替差益が狙えるといったメリットがある半面、購入時よりも円高の水準で売却、もしくは償還すると、為替差損が発生します。どんなに利回りが高くても、為替差損の発生によって大きく元本を割り込むことさえあるのです。
その他のデメリットとしては、海外の国や企業などが発行する債券であるため、国内のものと比較して情報量が少ないという点があります。また、格付けの低い債券ほど、デフォルト(=債務不履行)の危険性が高くなるという点も注意が必要です(この点は国内債も同様です)。
しくみ
外貨建て外債を購入するには、証券会社に外国証券取引口座を設定する必要があります。
米ドル建ての外債の場合、通常額面1万ドル単位、もしくは額面1000ドル単位となっているため、為替レートが1ドルー=120円だとすれば、額面1万ドルで120万円程度、額面1000ドルで12万円程度の資金が必要になります(ただし、実際の払込み金額は、売買手数料相当額を上乗せされた価格と、為替手数料を加味したレートで計算されます)。為替手数料は、米ドル建て外債の場合、一般的に1ドルにつき片道50銭〜1円程度ですが、マイナーな通貨ほど為替手数料が高いのが通常です。
また、外貨建て外債を保有している間は、外国株式などを購入した場合と同様、外国証券口座管理料(年問3150円など)がかかるのが一般的です。
税金
利息に対する税金は、国内債と同様に一律20%の分離課税。ただし、外国で源泉徴収
された場合は、合計で20%になるように調整されます。償還差益は、雑所得として総合課税の対象となり、売買益は原則非課税です(例外:ゼロクーポン債やストリップス債等の割引債の売買益は譲渡所得扱い)。
◎海外発行体による外貨建て債券
◎国内債より高利回り多い
◎為替リスクを伴う
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