個人向け社債

社債は、国や地方公共団体が発行する公共債に対して、民間企業(事業会社)が必要な資金調達のために発行する債券で、「事業債」と呼ばれることもあります。また、同じ社債の仲間である「転換社債」や「ワラント債」と区別するため「普通社債」(SB)とも呼ばれます。
通常の機関投資家向けの社債の売買単位は1ロ1億円ですが、昨今の低金利で、預貯金よりも金利の高い社債に人気が集まっており、1ロ10万円とか100万円で購入できる個人向け社債の発行が急増しています。


しくみ
購入方法 銀行や郵便局では取り扱っておらず、証券会社で購入します。購入単位は額面10万円、50万円、100万円などがあり、償還期間は短いもので1年から長いもので20年のものまであります。

利回り 金利は固定金利で、利払いは原則年2回です。期間が長いものや信用リスクの低い企業の債券は金利も高くなります。また、同期間の国債や定期預金よりも金利は高いのが通常です。

中途換金 いつでも市場で時価で売却できますが、国債にくらべると発行量が少ないため、銘柄によっては流動性に劣る場合もあります。

メリット
定期預金や国債とくらべて金利が高くなります。なかには、懸賞つきの社債もありま
す。

デメリット
金利が高い半面、社債を発行した企業が倒産などにより支払不能(デフォルト)に陥
った場合は、資金が戻ってこない可能性があります。

税金
利子に対して20%の源泉分離課税となりますが、円建てで国内で発行されたものはマル優も利用できます。売却益に対しては課税されません。


注意
社債は利回りの高さが最大の魅力ですが、利回りは、発行する企業の信用リスクで決まってきます。その企業の信用リスクを知るうえで参考になるのが「格付け」です。「格付け」は民間の格付け機関が社債等の元利金の支払いの確実性を記号であらわしたものですが、一般的には「BBB」(トリプルB)以上を投資適格債といい、「BB」
(ダブルB)以下を投資不適格債(ジャンク債)と呼びます。ただし、「格付け」はあくまで一つの目安にしか過ぎないため、投資適格債だから絶対安全ということではないという点に注意が必要です。

また、社債が発行されるときには、「目論見書」が作成されますので、「目論見書」により発行企業の事業内容や収益状況、資金の調達目的等をチェックすることも必要です。

近況
2001年9月にマイカルが経営破たんし、個人向け普通社債で初の債務不履行(デフォルト)が発生しました。破たん時点で、同社の社債は3500億円発行されており、このうち個人向けが900億円ありました。マイカルの格付けは破たんする直前まで投資適格の「BBB」でした。格付けが投資適格と言えども、発行企業の信用力については十分に吟味する必要があります。
マイカルの破たん以後、社債の人気は一時落ち込みましたが、ペイオフ一部解禁と低金利により、再び人気が出てきています。

◎国債や定期預金よりも高利回り
◎個人向けの社債が急増
◎発行企業の信用リスクに注意


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