利付金融債
利付金融債は、みずほ銀行、新生銀行、あおぞら銀行、商工組合中央金庫、農林中央金庫が発行を行っています。確定利回りの5年貯蓄のため、高金利の時には有利に運用でき、人気が高い商品です。利付金融債利子一括払(通称「ワイド」)は5年満期の半年複利型で、預金保険制度の対象商品です。さきにあげた金融機関または販売委託を受けた証券会社で購入することができます。
しくみ
利付金融債は、上記金融機関が発行する債券で、毎日購入できる「売出し債」と一定
の募集期間内に申し込みを行う「募集債」があります。「売出し債」および「ワイド」には前月28日から当月12日まで売り出される「前半債」と当月13日から27日まで売り出される「後半債」があります。償還日(満期日)は、「前半債」が売出し最終日から1年後の12日、「後半債」が売出し最終日から1年後の27日です。
無記名のまま「本券」で保有する方法と、「保護預り」として本券を発行した金融機関に預ける方法があります。「本券」にした場合、盗難や紛失の場合、再発行の手続きが大変面倒なため、「保護預り」にするのが一般的です。「保護預り」の手数料は無料です。
1万円からいくらでも購入できます。「募集債」は個人も購入することができますが、最低購入金額が1000万円、購入単位が1000万円単位となっていますので、法人や機関投資家が購入するのが一般的です。
メリット
確定利回りのため、高金利の時や金利低下局面では有利な運用が可能です。通常の利
付金融債は、半年毎に利息が受け取れるので、年金型の貯蓄としても利用できます。「ワイド」は半年毎の利息を元本に組み入れて利息が計算される半年複利型なので、利息が利息を生む複利効果を生かして有利に運用できます。また、手数料無料の「保護預り」にすれば、満期のつど、同額で継続するコースや利息で買い増しするコース
を選ぶことができます。一定の範囲内で自動融資も受けられます。
デメリット
確定利回りのため、低金利の時や金利上昇局面では不利です。また、売出し期間中、
売出し最終日から1年間は中途換金できません。1年経過後は中途換金できますが、預入期間に応じて手数料がかかります。
税金
利付金融債、ワイドともマル優の利用が可能でマル優の適用を受けない場合は、20%の源泉分離課税となります。また、ワイドは、満期時にトータルの収益に対して一度だけ20%の課税が行われます(満期時一括課税)。
注意
「ワイド」は預金保険制度の対象ですが、利付金融債は預金保険制度の対象外です。
利回りは各金融機関によって異なります。また、最近では5年未満の利付金融債も発行されており、個人でも購入できますが、最低購入金額、購入単位とも5000万円、1億円となっています。
近況
「本券」は無記名式であるため、匿名性が高く、マネーロンダリング(資金洗浄)に利用されるリスクがあるため、各取扱い金融機関とも販売を取りやめる方向です。新生銀行は「本券」の販売をすでに取りやめており、あおぞら銀行は2003年5月前半債(2003年4月28日取扱い分)から、みずほ銀行は2003年10月前半債(2003年9月29日取扱い分)から販売を取りやめます。
今後の利付金融債の販売は「保護預り」に一本化される見通しです。なお、東京三菱銀行が発行する利付金融債、リットーハイジャンプは2002年3月末日で発行を終了し
ております。
◎確定利回りの5年貯蓄
◎マル優利用、中途換金も可能
◎ワイドは半年複利
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