新規公開株式

新規公開株式とは、同族など特定の株主に限られていた会社の株式を、一般の投資家に開放して資本参加を求めるもので、株式を証券取引所に上場申請を行う方法と、日本証券業協会に対し店頭市場への登録申請を行う方法があります。
公開に際して新たに株式を売り出し、または発行し、不特定多数の株主を募集します。株式市場で株式の売買が自由にできるようになります。


しくみ
公開価格 公開価格の決め方には「入札方式」と「ブックビルディング方式」の2
種類があります。入札方式とは、公開株式数の一部をあらかじめ投資家によって競争入札し、この入札価格を加重平均して公開価格を決定するものです。この価格の決定理由は公表することになっています。

ブックビルディング方式とは、欧米で一般的に行われている方式で、需要積み上げ方式とも呼ばれています。目論見書に基づいてアナリストなどが仮条件を決め、機関投資家のヒアリングに基づいて、幹事証券会社と発行会社が協議して公開価格を決定します。

購入申込み 投資家は仮条件を参考に購入の申込みを行いますが、証券会社の「割り当て」によるため、必ず購入できるとは限りません。競争入札と違い機関投資家などの企業分析により、理論的に価格が決定されるため、公開価格も妥当なところで落ち着くようになりました。

配分方法については、顧客に利益提供、損失補填等をすることは証券取引法で禁止されており、販売先のリストは5年間保存することになっています。

メリット
公開株式を公募価格で取得した場合、株価は公開した時の環境に左右されるため、株
式市場が活気のある時に公開されると、公募価格より高く初値が生まれる場合が多く、大きなリターンを得ることができます。

デメリット
入札の場合は人気により、企業の実体価値と遊離した価格で入札される場合が多く、
公開価格が高いと初値が公募価格を割り込み、さらに下落することもあります。


上手な利用法
公開する企業や幹事証券は、初値が高く生まれる頃を見計らって公開にこぎつけたいという意向を持っています。したがって公開された直後の購入は見合わせて、相場が落ち着いた頃(一般的に公開後値下がりする銘柄が多い)に購入するのが良いとされています。

近況
新規公開企業はインターネット関連などIT分野の企業が多く、ITバブル以降株価の低迷が続いているため、新規上場を手控えている状況です。

税金
2003年1月以後源泉分離課税が廃止され、申告分離課税に1本化されます。上場株式等を譲渡した場合の譲渡益にかかる税率は26%から20%(所得税15%+住民税5%)に引き下げられます。ただし時限立法で10%の優遇策があります。

◎取引所上場株と店頭登録株がある
◎入札とブックビルディング
◎公開神話は崩壊した


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