金・プラチナ
今年2月、金の国内価格は1グラム2693円という約20年ぶりの高値、プラチナはその約2倍を記録した。どちらも現在、高値の域で推移している。これら希少金属の価格は、今後も上昇トレンドが続き、金の国際価格は少なくとも10年以内に1トロイオンス1000ドル、プラチナは2000ドル程度まで上昇すると予想される。
大きな要因としては、まず、北朝鮮、イラン問題などを抱えた不安定な世界情勢が今後も続くと予想されること。旧ソ連のアフガン侵攻時に国際価格が875ドルという歴史的高値を記録したように、有事の際は、世界中で換金できる「共通の通貨」金の価格は高騰する。BRICsをはじめとした新興国家の経済が発展し、資源需要が加速していることも見落とせない。
工業需要が多くを占めるプラチナはもちろん、宝飾需要が約7割の金に関しても、元来、資産として金などの宝飾品を保有する文化を持つインドや中国の経済発展が、大幅な価格上昇に直接結びつくだろう。
また、国内において金・プラチナを保有するメリットは、今後の円安と消費税増税の可能性である。過去のような発展は、巨額の財政赤字を抱える今後の日本には見込みにくい。ゆえに、10年以内に1ドル200円という時代も予測される。また、消費税の増税は今後避けられないだろう。金・プラチナの価格はドルを基軸としているため、将来、円安になれば国内価格は上昇し、そのうえで場合によっては15〜20%という消費税がプラスされるわけだが、この時点で売却する場合には、逆に値上がり益と消費税の加算分を受け取れる。
こういったリスクから、今、金やプラチナは必ずポートフォリオに組み込んでおくべきだといえる。利息などは得られないが、値上がりすれば大きなキャピタルゲインを得られる。自分に合った方法で、金とプラチナを合わせて資産の10%程度を目安に始めてみるとよいだろう、
最も手軽な投資法は、銀行や鉱山会社、商社や大手地金商などが取り扱う「積立て」だろう。毎月3000円程度から一定額を積み立てていく方武だが、今後、価格上昇するというトレンドを考えると、いわゆるドルコスト平均法による定額積立てに加え、「スポット購入」制度を利用したい。好きなときに買い増しできるこの制度を使って、少し値下がりしたときにまとめ買いしていけば、より確実に利益を得られる可能性が高まる。
もう一つは、地金を直接購入するという方法だ。純金バーの場合、500グラム以上なら、いわゆるスモールバー・チャージ(手数料)がかからない。ただその場合1回の投資額が大きいため、やはり最初は、少し価格が下がったと思われるとき、50グラムや10グラムといった小さな単位から購入していくことをお勧めしたい。
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