FX

FX(外貨為替保証金取引)は、保証金を使って外貨投資を行う金融商品だ。通常の外貨預金に比べて一般に為替手数料が安く、二四時間取引ができるうえ、買いからも売りからも入ることが可能。外貨預金の金利よりも、FXのスワップ金利(通貨間に金利差があるときに生まれる運用差益)のほうがレートがよい場合も多い。そして、一番大きな特徴は、いわゆる「レバレッジ効果」によって少額の保証金で大きな金額を投資できる点である。


主婦がFXなどで約4億円儲け、約1億4000万円を脱税したとして国税庁に告発されたと報道された。このように、素人でもある程度まとまった保証金を差し入れ、レバレッジを高くすることで巨額の利益を得ることは理論的に可能である。が、そこまでの儲けに達するのはきわめて稀なケースで、逆に、大きなリスクも発生しうる。

仮にレバレッジを、国内最大の倍率(2007年7月末時点)である100倍かけたとしたら100万円の保証金で1億円分の外貨を取引できることになる。この場合、為替レートが1%動くと、100%動いたのと同じ影響を受ける。円安に動けば、一櫻千金の可能性もあるが、円高に動いた場合には一瞬にして全財産を失う可能性もあるのだ。

通貨にもよるが、10%程度の為替変動はごく普通である。1ドル120円から10%円高に進んで108円になったとすると、レバレッジ100倍なら1200万円損をすることになる。手持ちの資金から見て、耐えられないと感じるなら、リスクの取りすぎと言えるだろう。

為替の借動きより「スワップ金利」で稼ぐ

初心者ならば、レバレッジ2〜3倍で、基本的にはバイ&ホールドし、スワップ金利を稼ぐことを考えるとよいだろう。投資資金が100万円なら、まず三割程度、三〇万円を目安に外貨を買い、円高に動いたら30万円積み増すようにするのだ。少し為替が動くだけで数万円の利益が出るFXは、初心者ほどすぐに利益確定しがちだが、これでは大きな儲けを出すのは難しい。為替の値動きをあまり神経質にチェックせず、スワップ金利を稼ぐくらいに考えたほうがいい。

通貨分散も大切だ。まず、投資資金を三等分し、米ドルとユーロの二大通貨に三分の一ずつ投資。残りの三分の一は、他の通貨に投資、を目安にしてはどうだろう。ただし、たとえばタイバーツなどマイナー通貨は、流動性に問題が出る事態も想定される。マイナー通貨への投資は複数の通貨に分散し、かつ円高時に買うのも一法だろう。

なお「マネックスFX」をはじめとする相対取引のFXで得た利益は、雑所得として総合課税の対象となる。税率は所得によって異なるが、最高税率は50%になる。人によっては、「くりっく365(取引所為替証拠金取引)」を利用したほうが税制上、いい場合もあるだろう。


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